FatFs R0.11a, released September 5, 2015

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Christopher Williams
2015-10-19 08:53:27 -07:00
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commit 95374bbf12
81 changed files with 5038 additions and 4673 deletions
+22 -21
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@@ -43,10 +43,10 @@ FatFsモジュールはANSI C(C89)準拠で記述されているので、普通
<p>下に示す依存関係図は、FatFsモジュール利用の組み込みシステムにおける代表的な構成を示します。</p>
<p><img src="../img/modules.png" width="580" height="280" alt="システム構成図"></p>
<p>(a) FatFs用に書かれたディスク モジュールがある場合は、そのまま追加するだけです。 (b) しかし、多くの既存のディスク モジュールはそのAPIをFatFsに合わせるため、グルー関数が必要になるでしょう。</p>
<p><img src="../img/funcs.png" width="680" height="430" alt="functional diagram"></p>
<p><img src="../img/funcs.png" width="680" height="420" alt="functional diagram"></p>
<h4>ユーザの作成する関数</h4>
<p>ポーティング作業は、要求されるデバイス制御関数を用意することが全てで、それ以外にすることは何もありません。既に動作しているデバイス制御モジュールがあるなら、そのAPIをFatFsに合わせるかグルー関数を介してつなぐだけで済みますが、無い場合はほかから移植するか最初から書くかする必要があります。定義されている全ての関数が常に必要なわけではありません。例えば、リード オンリ構成では書き込み系関数は必要ありません。次の表に構成オプションと要求される関数の対応を示します。</p>
<p>ポーティング作業は、要求されるデバイス制御関数を用意することが全てで、それ以外にすることは何もありません。既に動作しているデバイス制御モジュールがあるなら、そのAPIをFatFsに合わせるかグルー関数を介してつなぐだけで済みますが、無い場合はほかから移植するか最初から書くかする必要があります。定義されている全ての関数が常に必要なわけではありません。例えば、リード オンリ構成では書き込み系関数は必要ありません。次の表に構成オプションと要求される関数の対応を示します。</p>
<table class="lst2">
<tr><th>必要な関数</th><th>必要となる条件</th><th>備考</th></tr>
<tr><td>disk_status<br>disk_initialize<br>disk_read</td><td>常時</td><td rowspan="5">ffsample.zip (サンプル)<br>その他web上に多数</td></tr>
@@ -54,7 +54,7 @@ FatFsモジュールはANSI C(C89)準拠で記述されているので、普通
<tr><td>disk_ioctl (GET_SECTOR_COUNT)<br>disk_ioctl (GET_BLOCK_SIZE)</td><td>_USE_MKFS == 1</td></tr>
<tr><td>disk_ioctl (GET_SECTOR_SIZE)</td><td>_MAX_SS != _MIN_SS</td></tr>
<tr><td>disk_ioctl (CTRL_TRIM)</td><td>_USE_TRIM == 1</td></tr>
<tr><td>ff_convert<br>ff_wtoupper</td><td>_USE_LFN &gt;= 1</td><td>option/unicode.c</td></tr>
<tr><td>ff_convert<br>ff_wtoupper</td><td>_USE_LFN != 0</td><td>option/unicode.cをプロジェクトに<br>加えればよい</td></tr>
<tr><td>ff_cre_syncobj<br>ff_rel_grant<br>ff_req_grant<br>ff_del_syncobj</td><td>_FS_REENTRANT == 1</td><td rowspan="2">option/syscall.c (サンプル)</td></tr>
<tr><td>ff_mem_alloc<br>ff_mem_free</td><td>_USE_LFN == 3</td></tr>
</table>
@@ -101,9 +101,9 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<div class="para doc" id="reduce">
<h3>モジュール サイズの縮小</h3>
<p>次の表は構成オプションの設定値によりどの機能が削除されるかを示します。使用するAPI関数の行にxが無ければその関数は使用可能です。</p>
<p>次の表は<a href="config.html">構成オプション</a>の設定値によりどの機能が削除されるかを示します。使用するAPI関数の行にxが無ければその関数は使用可能です。</p>
<table class="lst2">
<tr><td rowspan="2">Function</td><td colspan="4">_FS_MINIMIZE</td><td colspan="2">_FS_READONLY</td><td colspan="2">_USE_STRFUNC</td><td colspan="3">_FS_RPATH</td><td colspan="2">_FS_LABEL</td><td colspan="2">_USE_MKFS</td><td colspan="2">_USE_FORWARD</td><td colspan="2">_MULTI_PARTITION</td></tr>
<tr><td rowspan="2">Function</td><td colspan="4">_FS_MINIMIZE</td><td colspan="2">_FS_READONLY</td><td colspan="2">_USE_STRFUNC</td><td colspan="3">_FS_RPATH</td><td colspan="2">_USE_LABEL</td><td colspan="2">_USE_MKFS</td><td colspan="2">_USE_FORWARD</td><td colspan="2">_MULTI_PARTITION</td></tr>
<tr><td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>3</td><td>0</td><td>1</td><td>0&nbsp;&nbsp;</td><td>1/2</td><td>0</td><td>1</td><td>2</td><td>0</td><td>1</td><td>0</td><td>1</td><td>0</td><td>1</td><td>0/1</td><td>2</td></tr>
<tr class="lst3"><td>f_mount</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr>
<tr><td>f_open</td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td><td></td></tr>
@@ -140,7 +140,7 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<div class="para doc" id="lfn">
<h3>長いファイル名</h3>
<p>FatFsモジュールは、長いファイル名(LFN)をサポートします。ファイルに付けられた2つの異なる名前(短いファル名と長いファイル名)は、<tt>f_readdir</tt>関数を除くファイル操作関数において透過です。デフォルト構成では、LFN機能はOFFになっています。LFN機能を有効にするには、<tt>_USE_LFN</tt>を1,2または3に設定し、<tt>option/unicode.c</tt>をプロジェクトに追加します。LFN機能は、加えてある程度のワーク エリア(LFN操作バッファ)を必要とします。バッファ長は使用できるメモリに応じて<tt>_MAX_LFN</tt>オプションで構成されることができます。LFNの長さは最大255文字に達するので、LFN完全対応のためには<tt>_MAX_LFN</tt>は255に設定されるべきです。与えられたファイル名に対してバッファ長が不足した場合、ファイル関数は<tt>FR_INVALID_NAME</tt>で失敗します。</p>
<p>FatFsモジュールは、長いファイル名(LFN)をサポートします。ファイルに付けられた2つの異なる名前(短いファル名と長いファイル名)は、<tt>f_readdir</tt>関数を除くファイル操作関数において透過です。デフォルト構成では、LFN機能はOFFになっています。LFN機能を有効にするには、<tt><a href="config.html#use_lfn">_USE_LFN</a></tt>を1,2または3に設定し、<tt>option/unicode.c</tt>をプロジェクトに追加します。LFN機能は、加えてある程度のワーク エリア(LFN操作バッファ)を必要とします。バッファ長は使用できるメモリに応じて<tt><a href="config.html#max_lfn">_MAX_LFN</a></tt>オプションで構成されることができます。LFNの長さは最大255文字に達するので、LFN完全対応のためには<tt>_MAX_LFN</tt>は255に設定されるべきです。与えられたファイル名に対してバッファ長が不足した場合、ファイル関数は<tt>FR_INVALID_NAME</tt>で失敗します。</p>
<p>ファイル関数に再入を行う条件の下でLFN機能を使用する場合は、<tt>_USE_LFN</tt>は2または3に設定されなければなりません。この場合、ファイル関数はワーク エリアを動的に確保(スタックまたはヒープ)します。ワーク エリアのサイズは、<tt>(_MAX_LFN + 1) * 2</tt>バイトになるので、スタック等のサイズはそれを考慮した十分な余裕がなければなりません。</p>
<table class="lst2 rset">
<caption>LFN構成 at CM3</caption>
@@ -157,21 +157,22 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<div class="para doc" id="unicode">
<h3>Unicode入出力への対応</h3>
<p>FatFs API上におけるファイル名等の文字列データの入出力は、デフォルトではANSI/OEMコードで行われますが、これをUnicode(UTF-16)に切り替えることもできます(<tt>_LFN_UNICODE</tt>オプションで設定)。つまり、これはFatFsがLFN機能に完全対応していることを意味します。Unicodeのファイル名に関する詳細は、<a href="filename.html#uni">パス名のフォーマット</a>を参照してください。</p>
<p>FatFs API上におけるファイル名等の文字列データの入出力は、デフォルトではANSI/OEMコードで行われますが、これをUnicode(UTF-16)に切り替えることもできます(<tt><a href="config.html#lfn_unicode">_LFN_UNICODE</a></tt>オプションで設定)。つまり、これはFatFsがLFN機能に完全対応していることを意味します。Unicodeのファイル名に関する詳細は、<a href="filename.html#uni">パス名のフォーマット</a>を参照してください。</p>
</div>
<div class="para doc" id="reentrant">
<h3>リエントランシー</h3>
<p>互いに異なるボリュームに対するファイル操作はリエントラントで、常に同時平行に動作できます。同じボリュームに対してはデフォルトではリエントラントではありませんが、<tt>_FS_REENTRANT</tt>オプションでリエントラント(スレッド セーフ)にすることはできます。この場合、OS依存の同期オブジェクト操作関数<tt>ff_cre_syncobj, ff_del_syncobj, ff_req_grant, ff_rel_grant</tt>関数もまたプロジェクトに追加されなければなりません。サンプル コードと解説は<tt>option/syncobj.c</tt>にあります。</p>
<p>この場合、あるタスクがボリュームを使用中に他のタスクからそのボリュームに対するファイル関数が呼び出されると、そのアクセスは先のタスクがファイル関数を抜けるまでブロックされます。もし、待ち時間が<tt>_TIMEOUT</tt>で指定された期間を越すと、その関数<tt>FR_TIMEOUT</tt>でアボートします。いくつかのRTOSではタイムアウト機能はサポートされないかも知れません</p>
<p>ひとつの例外が<tt>f_mount, f_mkfs, f_fdisk</tt>関数にあります。これらの関数は同じボリューム(または関連する物理ドライブ)に対してリエントラントではありません。これらの関数を使用するときは、アプリケーション レベルで排他制御しなければなりません。</p>
<p>注: このセクションはFatFsモジュールそれ自体のリエントランシーについて説明しています。その下位のディスクI/Oモジュールのリエントランシーに関しては何の前提もありません。</p>
<p>互いに異なるボリュームに対するファイル操作は構成にかかわらずリエントラントで、常に同時平行に動作できます。</p>
<p>同じボリュームに対してはデフォルトではリエントラントではありませんが、<tt><a href="config.html#fs_reentrant">_FS_REENTRANT</a></tt>オプションでリエントラント(スレッド セーフ)にすることはできます。この場合、OS依存の同期オブジェクト操作関数<tt>ff_cre_syncobj, ff_del_syncobj, ff_req_grant, ff_rel_grant</tt>関数もまたプロジェクトに追加されなければなりません。サンプル コードと解説は<tt>option/syncobj.c</tt>にあります</p>
<p>この場合、あるタスクがボリュームを使用中に他のタスクからそのボリュームに対するファイル関数が呼び出されると、そのアクセスは先のタスクがファイル関数を抜けるまでサスペンドされます。待ち時間が<tt>_TIMEOUT</tt>で指定された期間を越えた場合、その関数は<tt>FR_TIMEOUT</tt>でアボートします。いくつかのRTOSではタイムアウト機能はサポートされないかも知れません。</p>
<p>ひとつの例外が<tt>f_mount, f_mkfs, f_fdisk</tt>関数にあります。これらのボリューム制御関数は同じボリューム(または関連する物理ドライブ)に対してリエントラントではありません。これらの関数を使用するときは、アプリケーション レベルで排他制御しなければなりません。</p>
<p>注: このセクションはFatFsモジュールそれ自体のリエントランシーについて説明しています。その下位のディスクI/Oモジュールについては、FatFs APIに再入を行う条件では少なくともスレッド セーフである必要があります。</p>
</div>
<div class="para doc" id="dup">
<h3>多重ファイル アクセス</h3>
<p>FatFsモジュールではデフォルトでは多重アクセス制御機能をサポートしていません。ファイルに対する多重アクセスは、そのアクセス モードによって制限されます。一つのファイルに対する多重オープンは、それらが全てリード モードのときに限って許可されます。書き込みモードを含む多重オープン、また開かれているファイルに対するリネームや削除を行ってはなりません。さもないと、そのボリュームのFAT構造が破壊される可能性があります。</p>
<p><tt>_FS_LOCK</tt>に1以上の値(値は同時に管理できるファイル数)をセットすることで多重アクセス制御機能が有効になり、ファイル単位のアクセス制御を自動で行うこともできます。この場合、上記のルールを破ったオープン・リネーム・削除を試みると、その関数は<tt>FR_LOCKED</tt>で失敗します。また、<tt>_FS_LOCK</tt>を越える数のファイルやサブ ディレクトリを同時にオープンしようとすると、<tt>FR_TOO_MANY_OPEN_FILES</tt>で失敗します。</p>
<p><tt><a href="config.html#fs_lock">_FS_LOCK</a></tt>に1以上の値(値は同時に管理できるファイル数)をセットすることで多重アクセス制御機能が有効になり、ファイル単位のアクセス制御を自動で行うこともできます。この場合、上記のルールを破ったオープン・リネーム・削除を試みると、その関数は<tt>FR_LOCKED</tt>で失敗します。また、<tt>_FS_LOCK</tt>を越える数のファイルやサブ ディレクトリを同時にオープンしようとすると、<tt>FR_TOO_MANY_OPEN_FILES</tt>で失敗します。</p>
</div>
<div class="para doc" id="fs1">
@@ -186,7 +187,7 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<p>図3. セクタ アラインド リード<br>
<img src="../img/f3.png" width="490" height="119" alt="fig.3">
</p>
<p>ファイルI/Oバッファはセクタの一部のデータを読み書きするためのセクタ バッファを意味します。セクタ バッファは、それぞれのファイル オブジェクト内のプライベート セクタ バッファまたはファイル システム オブジェクト内の共有セクタ バッファのどちらかです。バッファ構成オプションの<tt>_FS_TINY</tt>は、データ転送にどちらを使うかを決定します。タイニー バッファ(1)が選択されるとデータ メモリの消費はそれぞれのファイル オブジェクトで<tt>_MAX_SS</tt>バイト減少されます。この場合、FatFsモジュールはファイル データの転送とFAT/ディレクトリ アクセスにファイル システム オブジェクト内のセクタ バッファだけを使用します。タイニー バッファの欠点は、セクタ バッファにキャッシュされたFATデータがファイル データの転送により失われ、クラスタ境界の毎にリロードされなければならないことです。でも、悪くない性能と少ないメモリ消費の視点から多くのアプリケーションに適するでしょう。</p>
<p>ファイルI/Oバッファはセクタの一部のデータを読み書きするためのセクタ バッファを意味します。セクタ バッファは、それぞれのファイル オブジェクト内のプライベート セクタ バッファまたはファイル システム オブジェクト内の共有セクタ バッファのどちらかです。バッファ構成オプションの<tt><a href="config.html#fs_tiny">_FS_TINY</a></tt>は、データ転送にどちらを使うかを決定します。タイニー バッファ(1)が選択されるとデータ メモリの消費はそれぞれのファイル オブジェクトで<tt>_MAX_SS</tt>バイト減少されます。この場合、FatFsモジュールはファイル データの転送とFAT/ディレクトリ アクセスにファイル システム オブジェクト内のセクタ バッファだけを使用します。タイニー バッファの欠点は、セクタ バッファにキャッシュされたFATデータがファイル データの転送により失われ、クラスタ境界の毎にリロードされなければならないことです。でも、悪くない性能と少ないメモリ消費の視点から多くのアプリケーションに適するでしょう。</p>
<p>図1はセクタの一部のデータがファイルI/Oバッファを経由で転送されることを示します。図2に示される長いデータの転送では、転送データの中間の1セクタまたはそれ以上のセクタにまたがる転送データがアプリケーション バッファに直接転送されています。図3は転送データ全体がセクタ境界にアライメントされている場合を示しています。この場合、ファイルI/Oバッファは使用されません。直接転送においては最大の範囲のセクタが<tt>disk_read</tt>関数で一度に読み込まれますが、クラスタ境界を越えるマルチ セクタ転送はそれが隣接であっても行われません。</p>
<p>このように、セクタにアライメントしたファイルの読み書きへの配慮はバッファ経由のデータ転送を避け、読み書き性能は改善されるでしょう。その効果に加え、タイニー構成でキャッシュされたFATデータがファイル データの転送によりフラッシュされず、非タイニー構成と同じ性能を小さなメモリ フットプリントで達成できます。</p>
</div>
@@ -202,7 +203,7 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<p>フラッシュ メモリ メディアの書き込み速度はシングル セクタ書き込みの時に最も低いものになり、一回のトランザクションで転送されるセクタ数が大きくなるほど書き込み速度は向上します(図6)。この効果はバス速度が高速になるほど大きく、10倍以上の差が現れることも珍しくありません。<a href="../img/rwtest2.png">テスト結果</a>は、マルチ セクタ書き込み(W:16K, 32 sectors)がシングル セクタ書き込み(W:100, 1 sector)よりどの程度速いかを明確に示しています。大容量メディアほどシングル セクタ書き込みが遅くなる点もまた重要です。書き込みトランザクションの回数はまた、メディアの寿命にも影響してきます。つまり、同じ量のデータを書き込む場合、図6上のシングル セクタ書き込みは、図6下のマルチ セクタ書き込みに比べて16倍早くフラッシュ メモリ メディアを消耗させてしまうということです。</p>
<p>このように、アプリケーションはなるべく大きなブロック(クラスタ サイズまたは2の累乗セクタ境界にアライメントした)で読み書きを行う必要があります。もちろん、アプリケーションからメディアに至る全てのレイヤがマルチ セクタ転送に対応していないと意味がありません。残念ながら、既存のオープン ソースのドライバの多くはマルチ セクタ転送に未対応です。なお、FatFsモジュールおよびサンプル ドライバはマルチ セクタ転送に対応しています。</p>
<h4>明示的なメモリ消去</h4>
<p>通常のファイル消去では、記録されたデータに対して何らかの制御が行われるわけではなく、単にFAT上に未使用クラスタとして記録されているだけです。このため、ファイルが消去されたあともそれらは有効なメモリ ブロックとしてフラッシュ メモリ上に残ります。そこで、ファイルを消去するとき、占有していたデータ セクタを明示的に消去(つまり未使用ブロックにする)することにより、メディア内の空きブロックを増やすことができます。これにより、次にそのブロックに書き込むときの消去動作が無くなり、書き込み性能が向上する可能性があります。また、ウェアレベリングに使えるブロックが増え、メディアの耐久性も向上するかも知れません。この機能を有効にするには、構成オプションの<tt>_USE_TRIM</tt>に1を設定します。これはフラッシュ メモリ メディアの内部動作に期待した制御なので、効果があるとは限りません。また、ファイル消去の時間が延びることも考慮に入れるべきです。</p>
<p>通常のファイル消去では、記録されたデータに対して何らかの制御が行われるわけではなく、単にFAT上に未使用クラスタとして記録されているだけです。このため、ファイルが消去されたあともそれらは有効なメモリ ブロックとしてフラッシュ メモリ上に残ります。そこで、ファイルを消去するとき、占有していたデータ セクタを明示的に消去(つまり未使用ブロックにする)することにより、メディア内の空きブロックを増やすことができます。これにより、次にそのブロックに書き込むときの消去動作が無くなり、書き込み性能が向上する可能性があります。また、ウェアレベリングに使えるブロックが増え、メディアの耐久性も向上するかも知れません。この機能を有効にするには、構成オプションの<tt><a href="config.html#use_trim">_USE_TRIM</a></tt>に1を設定します。これはフラッシュ メモリ メディアの内部動作に期待した制御なので、効果があるとは限りません。また、ファイル消去の時間が延びることも考慮に入れるべきです。</p>
</div>
<div class="para doc" id="critical">
@@ -217,15 +218,15 @@ _WORD_ACCESS 0 or 1 (Set by processor architecture)
<img src="../img/f5.png" width="320" height="436" alt="fig.5">
</div>
<br class="clr">
<p>赤で示したセクションを実行中に障害が発生した場合、クロス リンクが発生して操作対象のファイル ディレクトリが失われる可能性があります。黄色で示したセクションを実行中に障害が発生した場合、つぎのうちいずれかまたは複数の結果が生じる可能性があります。</p>
<p>赤で示したセクションを実行中に中断が発生した場合、クロス リンクが発生して操作のファイルディレクトリが失われる可能性があります。黄色で示したセクションを実行中に中断が発生した場合、のうちいずれかまたは複数の結果が生じる可能性があります。</p>
<ul>
<li>書き換え中のファイルのデータが破壊される。</li>
<li>追記中のファイルがオープン前の状態に戻る。</li>
<li>新規作成されたファイルが消える。</li>
<li>新規または上書きで作成されたファイルの長さがゼロになって残る。</li>
<li>ロストチェーンの発生によりボリュームの利用効率が悪化する。</li>
<li>ファイルの一部を書き換え中: 書き換えが中途半端な状態となり、結果データが破壊される。</li>
<li>追記モードでデータ記録中: ファイルが記録開始の前の状態に戻る。</li>
<li>新規作成したファイルに記録中: そのファイルが消える。</li>
<li>新規または上書きで作成したファイルに記録中: ファイルの長さがゼロになって残る。</li>
<li>これらの障害の結果、ロスト クラスタが発生してボリュームの利用効率が悪化する。</li>
</ul>
<p>いずれも書き込み中や操作の対象でないファイルには影響はありません。これらのクリチカル セクションは、ファイルを書き込みモードで開いている時間を最小限にするか、<tt>f_sync</tt>関数を適宜使用することで図5のようにリスクを最小化することができます。</p>
<p>いずれの場合も操作の対象でないファイルには影響はありません。これらのクリチカル セクションは、ファイルを書き込みモードで開いている時間を最小限にするか、<tt>f_sync</tt>関数を適宜使用することで図5のようにリスクを最小化することができます。</p>
</div>
<div class="para doc" id="fs3">